「実家の相続登記、自分名義?子ども名義?迷った時に考えるべき『4つのポイント』」

「親から受け継いだ実家。相続登記をしないといけないのは分かっているけれど、誰の名義にするのが一番正解なの?」 そう悩んでいる方は少なくありません。実は、この問いに「万人に共通の正解」はありません。しかし、「将来どうしたいか」という目的を整理することで、あなたにとってのベストな選択肢は必ず見つかります。

今回は、司法書士の視点から、後悔しないための判断基準を解説します。


1. 「とりあえず」なら自分名義がおすすめ

将来の活用方針がまだ固まっていない場合、まずは相続人であるご自身の名義にすることをおすすめします。

  • 理由: 売却の意思決定がスムーズにできるから。
  • 注意点: 一度自分名義にしてから、将来的に子どもに贈与しようとすると、贈与税や不動産取得税がかかります。「相続」のタイミングで子どもに移すのがコスト面では最もお得です。

2. 子ども名義にするメリット・デメリット

もしお子様がすでに実家に住んでいる、あるいは将来的に住むことが決まっているなら、最初から子ども名義にするのも合理的です。

  • メリット: 今後の相続税対策や、余計な名義変更の手間が省ける。
  • デメリット: 子ども側のライフプラン(転勤、離婚、借金など)に将来左右される可能性がある。

3. 判断に迷ったときチェックリスト

名義を決める前に、以下の4つを自分自身に問いかけてみてください。

  • 将来の資産に不安が無いか」(施設入居や生活費に補填する必要は?)
  • 「5年後、この家はどうなっているのが理想?」(売却?住む?空き家?)
  • 「今、誰が管理の責任を負うのが一番現実的?」(草刈りや修繕の手配など)
  • 「他の兄弟姉妹と話はできている?」(登記の内容に関わらず、家族間の合意は最優先)

結び

相続登記は単なる「手続き」ですが、実は「家族の未来を決める大切な話し合い」です。

名義をどうするか一人で抱え込まず、まずはご家族で「この実家を今後どうしていくか」を語り合ってみてください。もし手続きの詳細や、税金面での不安があれば、いつでも「草の根事務所」にご相談くださいね。