後見制度とは
判断能力が不十分な方を支援する制度です。
支援される方を被後見人といい、支援する人を後見人といいます 。
判断能力が衰えると、必要な手続ができなかったり、不要な契約をしてしまうことがあります。
ときには騙されて財産を減らしてしまう危険性もあります。
大切な財産がなくなれば、今後の生活が立ちゆかなくなることも想定されます。
そこで、本人に代わり後見人が必要な手続や契約を行って、本人の権利や財産を守ってゆくのが後見制度です。
後見制度には、法定後見と任意後見があります。
・法定後見 裁判所を通して支援の内容や支援者を選ぶ。報酬などは裁判所が決定。
→法定後見とは
・任意後見 あらかじめ支援の内容や支援者を選んでおく。報酬などは双方の合意で決定。
→任意後見とは
後見制度は本人の生活の全てをカバーするものではありませんが、権利や財産の保全には大変有効な制度です。
潜在的な認知症患者が400万人とも500万人ともいわれる現在において、後見の課題は身近な社会問題だといえます。